あらゆる類の悪夢

日替わり分替わりで夢を見る
普段まったく見ない覚えていることのない夢
ざらざらとした砂の壁のような肌触りの夢
苦虫をかじったような歪んだ目障りな夢
目を覆いたくなるような惨状に彩られたサイケデリックな色彩
目を開けても残像が残る強烈な夢
今見たものが現実であるかのように高鳴る心臓
額を伝う冷や汗と襲い掛かる吐き気
無理やり飲み込んだ夢が外に出たいと泣き叫ぶ
遮二無二かぶりを振って自分を留める事に努める
夢の中でも現実でも目を瞑ったら同じなのかもしれないと思う
深夜のニュースでは夢の続きのような戦場の映像が垂れ流されていた