2003-01-01から1年間の記事一覧

そうか 今日はクリスマスか・・・ - side m

今日も無駄な会議で遅くなってしまった 家に戻れるだけいいのかもな 寒さで凝った首をほぐす様に回す いつからかな これが癖になったのは・・・ いつからこんなに忙しくなったんだろう いつまでこんなに忙しいんだろう やめろ 悪い癖だ 暇があると考え込む …

いつだって彼がいれば特別な日 イベントなんて関係ない - side f

今日はクリスマス といってもお互い仕事に追われている テーブルに小さなクリスマスツリーが置かれ 幾つかの光が点滅している 今日も残り僅か・・・ 彼は間に合うかな 一緒に生活していても 顔を合わせる事は滅多にない たまには寂しいって思う 連絡不精な彼…

ソレを感じるための手段なんだ それが目的でも到達点でもないんだ

別にイカセて欲しいんじゃないんだ 気持ちヨクして欲しいんでもないんだ あなたと一緒に 触れ合って 感じあって この場所の この時間を 二人で居るという事を 刻みたいんだ 感じたいんだ あなたと 二人で ソレを感じているあなたを感じたい あなたが欲しいっ…

言葉の代わりに涙が溢れるんだ

ごめんね 不器用で 辛いから 悲しいから 泣くんじゃないんだ 嬉しいから 目にゴミが入ったから 泣くんじゃないんだ そんなんじゃないんだ 涙はね とても純粋で とても複雑な ココロの雫 ココロが揺れると雫が零れるんだ とても綺麗で暖かいでしょう?

酔っていた気がする 猫とパンだった気もする なんだったのかな

最後の列車だったと思う 駅に着いたのは ここから自宅までかなり歩く気がして いつも歩いてたっけ 駅のロータリーは静まり返っていた 人の気配すら無いように思える なんでその駅に降りたんだろう 諦めて歩く事にする 眠かったし でも正直どうでもよかった …

疲れた。 いつになく疲れが残っている。 降り落ちた雨粒が巻き戻されてくみたいに まあるい気泡が空へ吸い込まれてく 風に抱かれて 空に抱かれて とても悲しい夢を見た 悲しすぎて目が覚めた時には全て忘れていた 何も身に着けていない女の身体 大きな三面鏡

日に焼けた紙の匂いがする 物書きには甘く脳の芯を痺れさせるまたたびみたいなものだ いつの間にか強いねと言われる事が多くなった なんだか悲しかった 酒臭い息が切れる 薄暗い道に垂れ下がる街灯が回る 離れていても変わらない どれだけ距離が離れても 当…

宥める様に聴かせて 眠る前に古い歌を静けさに乗せて 昼間の暑さとはうって変わって 季節に逸れた秋虫が鳴いている 一ヶ月の内に何回か訪れる店 照明は緩やかに落とされて 美しいものに見惚れる それは懐かしいから 獣達も寝静まった真夜中に こっそり抜け出…

座席は数人程度しか埋まっていない 電車に揺られながら遠くの景色をみてる 目に焼きつく白い雪原 人を拒むように吹き荒ぶ風 名前も知らない花 静かな森の谷間にひっそりと生えてた 風が無い 生きるものの息遣いすら聴こえない 小さい頃の記憶 今までまったく…

少しの休みが取れたのでお気に入りの秘湯へ 高速を飛ばしてトンネルを越えて お気に入りのポイント 気分が沈むとここに潜りにくる 窓を優しげな雨がしっとりと濡らす 流れる粒を見ながら 開け放たれた窓から青い風がさらさらと入ってくる 穏やかな日差しがシ…

パーティの帰り道 皆を送り届けて自宅へ向かう道 いつもの朝 少しだけ時間のある朝 部屋の扉を開けると 行き場を失くした音と光達が寝息を立てている しとしとと顔に纏わりつく細かい水の玉 世界が少し重たくなったように コンビナートの明かりが空をオレン…