少しの休みが取れたのでお気に入りの秘湯へ
高速を飛ばしてトンネルを越えて






お気に入りのポイント
気分が沈むとここに潜りにくる






窓を優しげな雨がしっとりと濡らす
流れる粒を見ながら






開け放たれた窓から青い風がさらさらと入ってくる
穏やかな日差しがシーツに落ちる






深夜3時 そびえるビル群
所々にはまだ灯りが点いている






手を繋いで
シーツに包まって






寂しさ、辛さ
その分だけ優しくなれる






あなたが喋ると
思わずその口元に目が吸い寄せられる






目の前に二つに別れる道
もうどれ位経っただろう






太陽のように熱いあなた
月のように冷たいわたし