2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の終わりと秋の訪れの狭間で

少し気怠るいプールの帰り道 もう夏も終わりだからなんて言いながらはしゃいでいた 外は少し暑くて 体は心地よく冷えていて 眠気が世界を支配している 「氷」と掛かれた旗が揺れている店内 冷たいアイスかジュースか迷う みんながアイスにするなら自分も そ…

hello and goodbye

またね 昨日の僕 こんにちは 明日の僕

収集

ぎらぎらしないライトをつけて コレクションを眺めているんだ 日が暮れるまで・・・ね もう今更やりたい事とか夢とかもね 若い人達に言わせると こういうのを枯れたとか言うんだろう? そのうちわかるよってみんな優しく微笑んでたろ? こういうのはだれかに…

這い蹲って空を見上げて目を瞑る

毎日毎日薄汚い空気を吸い込んで吐き出す 耳障りな音を出す工作機械が犇めき合う 深い眠りの夢では世界は真っ白だった 空に描かれた星達の道 世界が忙しくなる前 その頃の人達はこの空に何を願ったんだろう? 流れ星がひゅうっと消えた 嘘と保身 これが仕事…

息継ぎ

肩で呼吸をする 体をうまく動かせない 手足には眩暈にも似た軽い痺れ 吸い込む空気は腐っているみたい 生ぬるく不快に肺を満たす 濁った目に気付かない振りをする 一緒に居るのは楽しいよ これからも一緒に居たいと思うんだ 本当に 本当に それでも自分が自…

オトコはいつまで経っても・・・

こっちはうまくいってるよ 怖いくらいね うまく馴染む術も心得ているし 目立たないように 好き勝手できるように 付かず離れずだと印象が薄いから 適度に明るく接してるよ 転校生が人気者になるための条件みたいなもんだよ 明るく楽しく笑顔でさ 本当の事は決…

心休まる場所

ただ縁だけが続いてるような仲 気が合いすぎてキライになるような仲 なぜか判り合ってしまい遠くにいても気が付いてしまう こうやって何か合った時にいつも一緒にいる そんな情けない泣き言にもにたセリフでグラスを鳴らす わかっている事を言われるのは未だ…

縋るモノがあるから?

悲しいことのはずなのに泣けない さらに深い嫌悪感に苛まれる 鋭利に刺さった一言すら夜が過ぎたら忘れていた 何も考えていなかったのか 何も思っていなかったのか なんて考えても仕方ないから 今日も何時も通り過ごす 涙を流さない目を瞑って 痛みもしない…

そういえばあの日も暑かったっけ

夏の終わり 太陽を称える様に短い命を羽の音に変える蝉 耳障りだったけれどこの時期はいつも物悲しく響く ひとつまたひとつと静かになっていく 生命を謳歌していた季節が流れてどこか悲哀を感じさせる 鈴虫達が鳴き始めそんな夜に彩りを添えて 熱が溜まって…

記憶

記憶はいつも鮮やかで どんな歌もどんな文章も 過去を綴る時は優しく 今の自分だったらあの時もしかしたら 違う未来を選べたんじゃないかって どんなに些細な事でも戻りたいと願う 記憶の中の自分は今の自分に見られてるなんて思わずに 止めようと伸ばした手…

どんな出来事でも少しずつ小さくなっていって消えてしまう

どんな出来事も例外なく みんなとても忙しいから 大事な事なんてたくさんあるから だからこそって 忘れたくないって足掻いてるんだ 突然の告白 戸惑う人 引き止める人 それが悩んで選んだ結果ならと受け止める人 頑張ってと元気付ける人 初めてじゃないけれ…

きみのかお

働いているきみを見ている 仕事っていう一点だけを見ているその目 振り返ったときの凛々しい横顔 ちょっとかっこいいなって思うよ 休憩時間につっぷして眠っているところとか 仕事以外の話題に億劫でついてこないところとかは なんだかなぁって感じだけど ず…