mono

揺れる蛍の幻 - the chemical light

なんで今日という仕来りがあるのだろう 悲しいことは忘れたいはずなのに 楽しかったあなたとのあの日を想う 揺れる蛍の幻 眠気覚ましに酸味のあるガムを噛みながらようやく辿り付いた ボクは罪悪感に襲われる あなたが怒るんじゃないかとそわそわする あなた…

いまだに続く死という明日に染込んで行く毎日

眩暈がするほど眩しい日差し ずっと続きそうなゆるい幸せに吐き気 息をするのもままならない夜に会いたくて 頭を抱えながら絶え絶えに送ったメール 数秒後の返信に涙がでるほど癒されて 柔らかい鉛筆で温かく塗り潰されて 色濃くなった目の縁に今日も風は鮮…

よくわかんないけど

階段を登っていくと見える景色が少しずつ変わっていってさ あと一歩あと一歩だけって登りたくなるんじゃない? 学生の頃なりたくなかった大人に多分なっているんじゃないかな? 少なくともあの頃の自分が今の自分をみたらどう思うのかな? それでも今の自分…

ああ またかと思うと吐き気がした

この時期は眠りが浅くなる ただでさえ悪い寝付きに拍車が掛かる 睡眠が二日に一回程度になる事も珍しくない 人生のうちに数える位しかない衝撃を自分の中に突き刺していったソレ その全てと言わないまでもほとんどがこの時期に起きている この時期の熱い湿っ…

愚かにも気高い

心の隙間を埋めるように生きてきたのに 気が付いたら隙間の方が大きくなってた どこからどこが自分の実なのか

自分を殺す事

ビルの屋上から飛び降りる 本当の自分とやらを隠して生きる 社会の歯車になる 誰かの為に尽くす 生きることを続ける事は自分を殺す事から始まり続く ただ死ぬ事というのは取るに足らない事 けれど迫りくる運命を傍観している事は耐え難い

嵐の前の静けさ

窓をガタガタと揺らす強い風に気が付く 寝汗でじっとりとしたシャツが肌に不愉快にくっつく だるい体を起こしてシャツを脱いで放り投げる 眼を閉じても開いても変わらない真っ暗 額に残る熱と開けっぱなしのりんごジュース 爽やかに甘い匂いに乾いた喉を潤す…

これからだ

と思いながらもこれからもかと思ってしまう 自分で作り上げた壁から逃げられない なにやってんだお前 付き合いの長い友達から結婚の報告と一緒に告白された どうしろと 幸せになれない星の下ってのはやっぱりあるんだよなんて笑いあってた 子供が欲しいから…

神様なんて信じない僕らは

死んだら何処に行くのかな? 僕が信じてるのは君の形をした光 二人の行き着く先が奈落の底でも構わない 二人だけの約束の地へ

愚かな事をしているなんて

言わないで そんな顔しないで 自分が一番わかっているから 前を見ずにぶらぶらしている そんな風に見えるかもしれない 切り立った崖の上をふらふらしている そんな風に見えるかもしれない 遠く背中に届く懐かしい犬の鳴き声 よく一緒に駆け回ってた翡翠の芝…

永遠

終わらないって思わせて 時計なんて見ないで 夜に埋もれるように 静かで淫靡な話をもっとしよう? 永遠はここにある

魂響に零れる雫

頭蓋の裏にこびり付いたタールみたいな思念 じわっと滲み出して頭の中を覆う 脳を取り出して頭蓋の裏を爪か何かで剥がしたくなる 深い深い緑色した暗い感情がふつふつと目を開き始める 体を巡る血液が同じ色に染まる やがて肌や爪や髪の毛までも 変わり果て…

裂傷

胸が締め付けられるような苦しさ 息を絶え絶えに吸い込む 吸い込んだ空気 受け付けない身体が咳き込み戻す 目の奥が熱い 涙のようなものがこみ上げる けれど決して溢れる事なく 乾いた目 目の奥で渦を巻く熱を帯びた液体 泣けない身体 心が身体から剥がれて…

一番悲しい事

それは伝えたい事が伝わらない事 不器用な言葉は周りを傷つけていくだけ 場を作れてなくて或いは時期尚早で その機会を失ってしまう事もある 飲み込まれた言葉や空に消えた言葉 もう二度と戻ることはない だから少しずつでも進めるように自分を変える 今まで…

強さと弱さ

いつの間にか強いねと言われる事が多くなった なんだか悲しかった 僕は弱い存在だと思って生きてきた 心を切り裂くような思いでそれを告白しても無駄だった それすらも強いんだと なぜだろう 強い人に憧れていた 弱い自分を蹴飛ばして宥めて慰めて一緒に眠っ…

旅するピエロ

染み付いた無難な笑い 自分の果てに 自分が笑っていることを意味を見つけられるの?

何を書けばいいんだろう 何を思えばいいんだろう

当たり前すぎる毎日の中で 当たり前に過ぎて行く感覚 磨り減って劣化していくんだろうか 河を流れる石みたいに角が取れていって 何時の日か罅割れた傷によって砕けてしまうのだろうか 風に吹かれて方々でふらふら遊んでいた頃を思う 目を瞑ると浮かんでくる…

縋るモノがあるから?

悲しいことのはずなのに泣けない さらに深い嫌悪感に苛まれる 鋭利に刺さった一言すら夜が過ぎたら忘れていた 何も考えていなかったのか 何も思っていなかったのか なんて考えても仕方ないから 今日も何時も通り過ごす 涙を流さない目を瞑って 痛みもしない…

青いままで

親愛なるお月様 僕はいつまで子供なんでしょうか もう随分遠くへ来た気がします けれども先はこの夜みたく見えないままです 優しく夜を照らしてくれるのに 僕の明日は照らしてくれないのですか なんて下らない事を思ったりもします あまりに普通すぎるから …

静寂の雨の中

似つかわしくない物思いに耽る 揺れる火影が心の輪郭を浮き上がらせる 優しい嘘を何故かける事ができなかったのだろう 嘘を許せない自分の弱さを認めたくなかったのか 目を凝らせば本当の事なんて僅かにも残ってないのに 伸びて踊る陰影は掘り下げた心の闇 …

誰も居なくなったあの日に決めた そしていつかありのままの先に光を見つけた

毎日水を替えていた一輪の花 すぐに枯れてしまった むしり取ったあの日に決まっていた どうして花は枯れるんだろう 自らを創り組み変えてきた すぐに固まってしまった その足で歩き出した日に決まっていた? どうして人は死ぬのだろう 身長は伸びたけれど大…

禁言

よくそう言われるよ 同じような事を誰かしらが言う そう言われる度に少し・・・ ああ そっか またか と頭の中で溜息が漏れる それは意図したものではなくて 例えば冬の朝に最初に吐いた息がたまたま白かったとか 自分って一体何なんだろうっていう幼稚な問い…

何かに追われる様に焦っていた 追いかけてきた影は幻だったのかもしれない ばら撒いて蹲る 森の木々が呻いている 鳥達が騒ぐ それでも構え弾くのを止めない ずっとずっと 風が叫ぼうとも 闇が支配しようとも 逃さない

落ちて堕ちて墜ちて

いいってまずはやってから考えろよ まだ考える余地があるよ 出足が遅いからいつも出し抜かれるんだぞ 足取りが重いんだ仕方ないだろう その快楽までは知っているはずだ その先はどうするの どんな偉人でもな成功するキッカケってのは本能に任せた時なんだよ …

厄日

一体何なんだ 忙しさとスピードと 狂気と疲れと 満ち欠けと反復と それだけの毎日を稚拙な術で切り抜けてきた 精巧に組上げられたパズル 狂いを許さない秒針 その隙間にようやく辿り着いたってのに そこは足場ではなくて虚無の奈落 何の為にここを目指してい…

嵐過ぎ去りし夜

降り続いていた雨が止んで 強めの風が窓を揺らしている 小さい頃の飴玉を失くしたカラダは眠りを知らず 揺れる灯りをぼんやり眺めてる 目を閉じてしまえばいいのに スピーカーからは流行りの音楽が 人生の迷いや喜びを歌っている 共感もなく少し冷めた感情だ…

夕立に降られて逃げ込んだ木陰

諦めてしまったんだね 少なくとも私からはそう見えるよ 君は気付いてないのかも知れないけど それは終着点なんかじゃなくって ただの通過点なんだよ 同じものをみていても違うものを見ているんだよ 同じものなんて見ることはないんだ それに気付くことはあっ…

不透明な世界で濁った眼には見えない その手に握られた銃

情報だけで分かった気になって世界を冷たく笑ってた 神様なんて人が作ったモノだろなんて 死んだら何もかも消えて終わるだけだって 誰にも近づかないから誰も近づかないでくれ 僅かな先も見えず目の前の危険だけを避けて 少しずつだけど確実に大きくなる内側…

無いから欲しがるのかな

風が無い 生きるものの息遣いすら聴こえない 音の闇 無音という音が聴こえる 首筋から頬にかけて少し熱がある まるで喉の辺りに心臓があって 自分の生命活動の全てがそこから始まっているような その熱を取り囲んでいる他の部分 皮膚の表面から神経の深層ま…

癒着

後悔してないと言ったら嘘になるわね あの時は他に術も知らなくて 今考えると自分も子供だったって 私たちが求めていた関係っていうのはね ありふれているけれど磨きあっていける そんな他愛のないものだったはずだったの でもこういうものって 何処にでもあ…