夕立に降られて逃げ込んだ木陰
諦めてしまったんだね
少なくとも私からはそう見えるよ
君は気付いてないのかも知れないけど
それは終着点なんかじゃなくって
ただの通過点なんだよ
同じものをみていても違うものを見ているんだよ
同じものなんて見ることはないんだ
それに気付くことはあってもね
人が自分とそれ以外の人で構成されている以上仕方のない事なんだ
君の目に私はどう映っていたのかな
思えば気にしたことがなかったかもしれない
どんな言葉も今じゃ私の所までは届かないよ
あの日の写真はそっと仕舞っておくね
離れても頼ってくれていいよ
できる限り君の力になるから
私は私で君は君なんだよ
その場限りの返事なんていらないんだ
私の最後の言葉をずっと覚えておいて
いままでずっと歩いてきた
誰かと一緒に歩いたことも
独りで歩き始めた時の事も
歩いていくよ
同じように
これからも
ずっと
去った雲の後に夜と風が降りる