2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

鈍く虚ろな者達

映ろう 遷ろう 虚ろう 眠らされたまま堕ちた都 誰も気づかないまま忘れる事で続く あの実の味はうっすらと舌に残っている 甘く痺れる様な あの地の景色はうっすらと瞼に残っている 美しく滲む様な あの人の感触はうっすらと肌に残っている 柔らかく溶ける様…

色鮮やかな音と共に 時間が戻る

クリスマスソングが街にひっそりと彩を添え始める 何時も最初にこのメロディを聞くと思い出す 安い給料でバイトに明け暮れていた頃 バイト仲間とする仕事も楽しかったし バイトが終わった後に 人気の無いところでタバコを吸いながら喋るのも刺激的だった 地…

小さい頃によく遊んでた あの人形・・・ 今どこにあるんだろう

皆僕の横を通り過ぎて行くよ 僕が皆に優しいから 君は心配するんだね きっと 僕がわがままを言わないから 君は心配になるんだね きっと 僕が怒らないから 僕が受け入れるから それだけじゃ物足りなくなって 君は心配になるんだね 基準がわからなくなって 僕…

秋夜月音

空を舞う月が 風と交じる紅葉を妖しく燈らせる 緋く染まった葉と 少し若い黄蘗の葉が擦れる 夜の闇を彩り 揺れて織り成す色彩 月の冷たく優しい粒子が妖しさを添う その月の粒がグラスに注がれた琥珀の水面へ落ちる 自身の影を僅かに紋が震わす 幾つかの粒子…

ミライッテドコナンダロウ… ・・・ 耳に掛けたデバイスから音楽が溢れている いつもの時間自分の好みのものをナレッジデータベースから勝手に選択してくれる いつもの場所 自分で決めることはもう何も無い だから何も怖くない 自分で抗うことなどもう何も無…