2006-01-01から1年間の記事一覧

背中を眺めていたら

わたしに力があったら あなたを抱き締め殺してしまうかも

恥を捨てろ、考えるなバトン - side f

綺麗な言葉だけじゃわたしは振り向かないの 言葉や態度じゃなくて欲しいのはきみ 【雪】 雪のような白い肌を傷つけたいの ほら新雪ってなぜか汚したくならない? 【月】 冷たく優しい孤独な月みたいなきみ 皆に優しくなんてしないで覆い隠してあげる 知って…

恥を捨てろ、考えるなバトン - side m

だってさ 【注意】 これは常人には精神ダメージがかなり大きいバトンです。 見る時は5回ほど深呼吸をし、覚悟を決めてから見てください。 以下のキーワードを絡める(もしくは連想させる) 口説き台詞を自分で考え、悶えながら回答してください。 答える生け…

恋愛障害物競走

酒臭い息が切れる 薄暗い道に垂れ下がる街灯が回る 肌に鼻腔に肺に突き刺さる冷気 はあっ はあっ 景色の描写なんて考えてる場合じゃない 苦しい 酔いがさらに回る なんであんなにヒールの高い靴で速く走れるんだ またひとつ知らない魅力を見つけた はあっ は…

待ってる? 付いてく?

もぞもぞと動くシルエット 「ん゛...夜食でも買いに行くの?」 「あ 起こしちゃった? うん ちょっと眠れなくて」 「じゃあ あたしあったかいココアでいいよ」 不意に涙がぼろぼろと出てきた 「え どうした? 怖い夢でも見た?」 「ううん なんでもない …

遥か遠く響く音

無意識か意識的にか普段は聴かないようにしている音楽がある 大体高校生の頃に流行った音楽が多い 大好きだった彼女に振られて 泣かないように大音量で耳に流し込んだ音楽 その場所から夢の中のような足取りで家に帰るまでずっと 同じ音楽を聴き続けてたなん…

無意味だなんて笑うけれどそもそも取り違えているのはあなたの方

あたしが喋る言葉やメールに意味なんてないよ? あなたに聞いて欲しいとかあなたに解決して欲しいとか そんなこと思ってない こっちを見て欲しいだけだから 少しでもこっちを見たらあたしの目的は達成されてるの だからあたしはやっとこっちを見たっ!って思…

眠りにつく温度 - side m -

ひんやりと静まった部屋のドアを開ける 鞄とコートと上着を投げる 狙った所に落ちるそれらを見て満足する 金属がぶつかる音が部屋に響く 灯りをつけてソファに倒れこむ 自分の生活する匂いに落ち着く 暖かいココアでも淹れて温まろう 冷え切ったシーツを思い…

なんか弱さとか隙とか君のそーゆーところ - side f -

歩きにくい靴を脱ぎ捨てる 今日も歩いた足がだるい 鞄を置いてコートを掛ける ストッキングを脱ぎ捨ててリビングへ むくんだ足にフローリングが気持ち良い 灯りをつけたまま着のみ着のまま眠りこけている物体 だらしなく捨てられた鞄とコートを掛けてやる お…

涙は上に落ちることはないから そっちはきっと哀しむ事が無い所

今頃何をしてるのか どの辺りで遊んでるのか 想像も理も声すら及ばないその場所 穏やかな所だといいな 相変わらずのた打ち回っている俺を見てるか? 街中に華やかな音楽が溢れ始めるこの時期 降って来る白い羽根みたいな雪の先を見上げる なんでこの腕には翼…

世界には矛盾を

離れていても変わらない どれだけ距離が離れても 遠い時間を過ごしても ぴったりと吸い付く空気 少しオトナになった肩に収まる小さな頭 無意識に髪に触れる手 何もかも欲しがって空へ伸ばしていた手 手に入れたものを抱える 少し年をとった骨張った大きな手 …

二度寝

窓の外から小鳥の鳴き声。部屋には吹きたてのいつもの香水の匂い。フィルターでゆっくり淹れた薄めのモカ。飲み干した白いカップ。淵に僅かに残った緋。一人で居るときに響く時計の針の音がキライ、そう言って壁に掛けた音を刻まない時計は7時を指している…

何を書けばいいんだろう 何を思えばいいんだろう

当たり前すぎる毎日の中で 当たり前に過ぎて行く感覚 磨り減って劣化していくんだろうか 河を流れる石みたいに角が取れていって 何時の日か罅割れた傷によって砕けてしまうのだろうか 風に吹かれて方々でふらふら遊んでいた頃を思う 目を瞑ると浮かんでくる…

自分が無力じゃない事の証明に

疼く瘡蓋を引っ掻いて傷をまた開かせて その傷を忘れたくないからか 自虐で被虐な頭を抱えて悩んでる 頭で理解して自分の中で完結させているつもりになって 何をしても誰も傷つかないから 誰かを傷つけても結局傷つくのは自分 だから好きにしていいんだよ 欲…

最近空を見上げましたか?

携帯の電波すら届かない 夜に街の灯りが見えない 脱いだコートには染込んだ雪 窓の外には見慣れない空 何も遮るものがない空気は数多の星を映していた つい普段見ている空と比べてしまう 酔った目で見上げる気が重くなるような重く濁った灰色の空 どちらが本…

きみにとって特別で居たい

一緒に行こうよって言って差し伸べられた手 握り締めるととても小さかった けれど安心した だけど悔しかった それは本当はオトコの役目なのになって 嵐の夜に疲れた体寄せ合って毛布に包まってた 重たいカラダを引きずるように俯くきみ 力を入れすぎず緩めす…

雪音

窓の向こうの音の無い白い景色 木の温もり溢れる部屋を飛び出す 無垢な画板に足跡で線を引く 柔らかな冷たいベッドに寝転ぶ 真っ暗な底の無い空 思い出したように光り色付く雪の欠片 降り積もる時間の片隅に埋まっていく 雪と月の灯りが優しい夜を浮かび上が…

100回の・・・

100回のスキよりも 100回手を繋ぐよりも 100回のキスよりも 100回の囁きよりも 100回の抱擁よりも 100回カラダを合わせるよりも 1回・・・ たった1回妬いてもらう方が安心する つまらない喧嘩がしたくて あなたの感情を見てみたくて つ…

煩過ぎる雑踏の上で音も無く変わる信号の赤と青 目が覚めたときの腕の重みと入り混じった互いの匂い 曲がりくねった道と後ろに流れていく橙色の電灯 ケータイでメールを打つ人達を見ながら待つ急行電車 冷たい夜に巻き上げられる鮮やかに色付いた乾いた葉 鼻…

心海ダイバー

水しぶきを上げずにすっと落ちる 引かれる力に任せてカラダの力を抜く 水の中はいろんな魚の群れが泳いでいたり または生き物の気配がまったくなかったりする カラダを守るものなんてなにひとつ無い 何が起こるかわからないから 予備の酸素ボンベすら背負わ…

ネコ

「なーっ」 甘いその声に振り返る ゆったりとしたリズムで優美に歩を進める 尻尾をゆらゆら揺らして 素っ気無い態度に誘うような眼つき 小悪魔みたいに 秋の色鮮やかな陽溜まりに溶け込む 風に耳をぴくっとさせながら夢の中 柔らかく目を瞑った寝顔 天使みた…

恋愛依存症

なんで繰り返しちゃうんだ? ふっと現れては 何気ない言葉を投げかける 聞き流せるはずの他愛の無い会話 時折 その仕種とタイミングのお陰で すっと突き刺さって溶けてく 顆粒が口の中に含んだ水に溶けるみたいに 心に引っかかって全身に回ってく 魚の小骨が…

ケータイの電源を切るみたいに

人との関わりを切れたらいいのにな 誰でもいいから傍に居てくれ ただ居てくれるだけでいいんだ 声を掛けないでくれ 繋がりたくない関わりたくない 寂しすぎて独りで居たくて 風の音すら届かない場所に来た ありがとうって言いたかった 生まれてきてくれて 生…

無題

二人の人生がもうこの先二度と交わる事はないんだね 偶然顔を合わせる事も無いだろうから 一月程前に会ったあの日が最後だね 最後になるってわかってたら 大きな手に指を絡めて街を歩くのが好きだった 少し照れた顔でキスしてもらうのが好きだった 毎朝何度…

夏の終わりと秋の訪れの狭間で

少し気怠るいプールの帰り道 もう夏も終わりだからなんて言いながらはしゃいでいた 外は少し暑くて 体は心地よく冷えていて 眠気が世界を支配している 「氷」と掛かれた旗が揺れている店内 冷たいアイスかジュースか迷う みんながアイスにするなら自分も そ…

hello and goodbye

またね 昨日の僕 こんにちは 明日の僕

収集

ぎらぎらしないライトをつけて コレクションを眺めているんだ 日が暮れるまで・・・ね もう今更やりたい事とか夢とかもね 若い人達に言わせると こういうのを枯れたとか言うんだろう? そのうちわかるよってみんな優しく微笑んでたろ? こういうのはだれかに…

這い蹲って空を見上げて目を瞑る

毎日毎日薄汚い空気を吸い込んで吐き出す 耳障りな音を出す工作機械が犇めき合う 深い眠りの夢では世界は真っ白だった 空に描かれた星達の道 世界が忙しくなる前 その頃の人達はこの空に何を願ったんだろう? 流れ星がひゅうっと消えた 嘘と保身 これが仕事…

息継ぎ

肩で呼吸をする 体をうまく動かせない 手足には眩暈にも似た軽い痺れ 吸い込む空気は腐っているみたい 生ぬるく不快に肺を満たす 濁った目に気付かない振りをする 一緒に居るのは楽しいよ これからも一緒に居たいと思うんだ 本当に 本当に それでも自分が自…

オトコはいつまで経っても・・・

こっちはうまくいってるよ 怖いくらいね うまく馴染む術も心得ているし 目立たないように 好き勝手できるように 付かず離れずだと印象が薄いから 適度に明るく接してるよ 転校生が人気者になるための条件みたいなもんだよ 明るく楽しく笑顔でさ 本当の事は決…