無題

二人の人生がもうこの先二度と交わる事はないんだね
偶然顔を合わせる事も無いだろうから
一月程前に会ったあの日が最後だね
最後になるってわかってたら



大きな手に指を絡めて街を歩くのが好きだった
少し照れた顔でキスしてもらうのが好きだった
毎朝何度呼んでも起きてこなくて
起こしに来る私を面倒臭そうに抱き寄せて
起きなきゃって思っていてもそのまま寝ちゃってた
そんないつもの朝がとても好きだった
そのうち新しくできる大切な人にも同じことするのかな
胸の辺りがちょっと痛い苦しいよ
あなたを忘れることはないよ
思い出すたびにこんな痛みが来るのかな
なんだか怖い
いつかどこかでまた会いたい
話さなくてもいいんだ
あなたが私に気づかなくても
あなたに好きになってもらってよかった



もう顔がよく思い出せない
どんな顔で笑ってたっけ
私はいまどんな顔で・・・