ケータイの電源を切るみたいに

人との関わりを切れたらいいのにな



誰でもいいから傍に居てくれ
ただ居てくれるだけでいいんだ
声を掛けないでくれ
繋がりたくない関わりたくない



寂しすぎて独りで居たくて
風の音すら届かない場所に来た



ありがとうって言いたかった
生まれてきてくれて
生きてきてくれて
ありがとうって



生きてる理由なんてきっとないから
明るい未来なんてきっとこないから
自分の価値なんてきっとないから
誰かのためになんて生きていけないから



初めて必要とされた時はうれしいのに
それすら時折煩わしくなる
自分の中に飼っている魔物が疼く痒い
厚くなった皮膚を掻き毟って抉り出したい
必要とされているなんて思えない思いたくない



寂しい


会いたい


抱き締めたい


一人にして