これからだ

と思いながらもこれからもかと思ってしまう
自分で作り上げた壁から逃げられない
なにやってんだお前
付き合いの長い友達から結婚の報告と一緒に告白された
どうしろと
幸せになれない星の下ってのはやっぱりあるんだよなんて笑いあってた
子供が欲しいから子種だけ頂戴と半分真剣に相談された
勘弁してくれ
見たくなかったことを明らかにしてしまったせいでその通りになった
滑稽すぎ
隣の家族の一人が誰も居ない昼間に倒れた
夕方過ぎに見つかったときには手遅れ
誰の話か
知り合いの夢で僕が倒れていたらしい気をつけてねって言われてもね



ようやく眠れる夜も夢に起こされる
見た事のない人相のおじいさんが立ってこっちを見ていた
何かを呟いているが聴こえない
誰?
そういうこと?
手元のおもちゃは壊れていって
人の後には何が残るんだろう
全てが繋がりすぎてて怖い
夜が苦しい逃げ出したい
ぎりぎりの状態で実感する眼の裏に映る色
自分が形を保とうとするように変わっていくのが解る
全ての物の性格や距離が少し前までと全然違うようになった
それとなくな話でも普通に笑って話せる様になった
抱えてた荷物は何処かに置き忘れてきたのか
近所の公園を何も考えないで散歩してみた
少しずつだけどざわつきが収まってきた
無音っていう音が聴こえそうな位に
流れる雲はどこへ行くのか
行き先がわかってたらきっとつまらないなんて
誰しもがそんなに強い訳じゃない
心の動と静の差が拡がった
余りに変わりすぎてマリオネットみたいだ
引き金を引くのは誰?
ちょっと前までは無駄と思っていたような事
例えば何もしないで一日を過ごすとか
今はまだもやもやが形にならない
いろんな人に会っていろんな事が変わっていく
陳腐な言い訳や使い古された言葉
ひっくるめてもそれを横目で眺める自分が常にいるようになった
言葉なんて大切な時には役に立たない
できることをできる以上に
目の前の薄ら笑いを浮かべている壁は壊す為に