嵐過ぎ去りし夜

降り続いていた雨が止んで
強めの風が窓を揺らしている
小さい頃の飴玉を失くしたカラダは眠りを知らず
揺れる灯りをぼんやり眺めてる
目を閉じてしまえばいいのに



スピーカーからは流行りの音楽が
人生の迷いや喜びを歌っている
共感もなく少し冷めた感情だけが過ぎる
皆迷って悩んで進んでいく
そんな事は当たり前の事で
生きる意味を知りたいって叫んでる人達
何時からか自分も誰かと同じように悲しそうに見てる



生まれた事
生きていく事
目を開いたその日に一体何が起こるんだろう
何を起こしていけるのだろう
傲慢だと神は思うかもしれない
何かに気づいた僕
今までと少しだけ
ほんの少しだけ違う道を選んで
ほんの少しだけ違う角度で
それは誰にもわからないけれど
誰かに伝えるわけでもないけど
揺るがない下らない真実を手に