独りが寂しいのは神様も一緒なんだよ きっと

時間が初めて進み始めた頃
たくさんの神様とたくさんの人間は仲が良かったんだって
遠い昔の御伽噺
小さい頃におばあちゃんがよく話してくれた
平和な楽園を想像して私はよく眠れた



彼は死んだ
何年か前に誰かが言ってた
それは多分正しいんだ
私には彼が生きている事を証明できないから
彼は自殺したんだ
何年か前に誰かが言ってた
それは多分正しいんだ
私には彼の悩みなんてわからなかったから



私たちが彼らをそれぞれのセカイに閉じ込めてしまったから
彼らを独りにしてしまったから
彼らは気が狂ってしまったんだ
やがて私たちは彼を彼らを信じなくなってしまった
それでも彼らは私達を見てくれているのかもしれない
だって私は彼らを感じる事ができるから



瞼を超えて私に映る朝の陽射しに
頬をなでる夕焼け運ぶ風の中に
しっとりと濡らす暖かい雨の粒に
帰る道を照らしてくれる月の灯りに