小さな公園で近所の少年とかくれんぼをしていた

捕まーえーたー


何も知らない綺麗な眼をした少年
その少年の顔があたしの前にひょこっとあらわれる



もう貴方の心は逃げられないよ
あたしは力なく横たわっている
少年の声が頭に響く




ボクから逃げたければ逃げていいんだよ





あたしは頷く事もできない





少年は蒼く光を放つ鋭いナイフであたしの体を撫でる




光が走り
熱が伝わる
鉄の匂いがする




こうされたかったんでしょう?
望みを叶えて上げるね




次々にあたしの体に刻まれる紅い紅い印
その鮮やかな熱に包まれなぜだか懐かしくなる



やっとの思いであたしの口から声が漏れる
それも喉に詰まった血でごぼごぼという音に変る




少年があたしの中に入ってくる




ねぇ おねぇさんの中に出してもいいかな



いいよ 君の事ちょっと好きだったし



皮膚を切り裂かれて露になった内臓に
少年は白い欲望を吐き掛ける