あなたの眼

その翡翠のような眼でわたしをみないで
あなたは私の眼の奥に何をみているの?
全て見透かされていそうな不安が過るの
そういえばここはあのヒトとよく歩いた道
ふと思ってあなたを見る
穏やかに微笑んでいるその眼
そこからは何を考えているかなんて解からない
引き込まれる不思議な輝きという壁に阻まれる
焼きついた記憶が目の前に降りてくる
切なくて激しい熱に包まれる
ぶれ始める景色



きみの眼は今をみていないんだね
ふいに色味が世界に戻る
心臓が高鳴る
それでも本当に優しい眼で笑いかけるあなた



ごめんなさい



わかってるよ



ごめんなさい