自らをだます様に表情を心から凍りつかせる

celame2006-01-13

深夜3時
そびえるビル群
所々にはまだ灯りが点いている
昼間は賑わうオフィス街も
この時間は人はおろか
タクシーすら通らない
まるで自分しか存在しない悪い夢みたいだ
コンビニの店員は所在無くどこかを見つめている
よくある荒廃した未来という景色に重なる



持っていたタバコの熱で我に返る
いつの間にか根元まで燃えて尽きていた
冷えた体を暖める為にとある部屋へ
いっぱいに溜めた熱めの湯に浸かりながら
凝った体をゆっくりとほぐす
気を抜くとこのまま夢に堕ちてしまいそうだ



窓から見える仕事場
ここからは小さく遠く
さっきまであそこで仕事をしていたのが
まるで他人事のように思える
それでもまたすぐ戻らないといけない
強迫観念に体を締め付けられ強張るのがわかる
その強張りを深く沈める



扉を開けてそこへ向かう
疲れを見せないように顔と心に鉄のような仮面を
疲れに気付かないように