夢の続きのような現実感に乏しい朝

目が覚める
まだ薄暗い



カーテンを少し開けて外を覗く
重苦しい雲が圧し掛かっている
今にも泣き出しそうな空



ぐいっと包まったシーツを引っ張る骨張った手
寝室の空気が少し冷たい
その仕種をみてその事に気付く
意地悪な微笑みが漏れる



シーツごとその肌蹴た胸元へ寄り添う
ゆっくりと規則正しく上下している
もう一度眠るのに丁度良い温度
今日の雨の匂いはきみと同じ匂いがする