祈り歩く人

celame2006-04-10

空を仰いで月に祈りを
夜の闇の傍らに海の音を
捧げる祈りは彼の人の為に



その月の影に
その波のうねりに



ディスプレイを見つめて
メールに込める気持ち
無表情な文字から読み取るあなたの想い
息苦しい夜でも青白く光る携帯に救われる



着信に震える携帯に
送信するときのボタンの感触に



これからも祈り続けるのだろう
永遠とも思える時間を紡いで



彼の人の為に
あなたの為に
自らの為に
生きて行く為に
途切れないように