生 - セイ

傷ついたカラダを癒すように
燻った心を冷やすように
朝の光と水を浴びる
少しだけ物思いに耽る



水滴の付いた鏡に映る男がこっちを見ている
色濃く残った隈
病的な肌
何かに飢えてぎらりと光る瞳



鏡の男は不思議な笑みを浮かべて話し掛けてくる
存在の意味を問い掛けてくる
答えなんて無い
不甲斐無い掌は神に祈りを捧げて赦しを請う
今日に逃がしてもらえるように



何で生きてるんだろう
何に生かされているんだろう
鏡に映る君は誰なの?