自由

何処までも纏わり付いて来る重力
いい加減うざったくなってさ
この両の腕を翼に変えよう
薬と罪を交互に重ねて儀式を
自由になれるって
誰にも何にも縛られる事なく
それが幸せなの?
そんな言葉じゃ止まらない
ここから逃げられればなんだって良かったんだ
命を絶つ事でさえも厭わずに
死ぬ為に生まれてくるのに
生きていくことは死ぬより苦しいなんて
白く濁った目で呟いてた
生まれることで背負う罪
空を飛ぶことだけを赦された鳥は自由なの?
忙しすぎる毎日の中で
欲に溢れた世界が汚らわしいなんて言わないで
与えられる痛みで購う事に飽きただけ
その形や声や考えや言葉
全てが全て借り物だとしても
ここにいるという事は真実
理由なんてくだらないものに拘らないで
縛っているのは自分自身
煩わしいのは自分自身?
無という事が自由なのよ
自由の中に生はない
誰でもなく何でもなく
自由なんてない
自由になりたい
こんな簡単な事に気付かずに誰かを疎んで
罪と鎖で作られたカラダは自由になって
透明になったぼく
透明になってしまったあなた