揺り篭

どれだけ固く結んだ糸も
どれだけ迫った約束も
疑いもせずに信じれた何かも
当たり前だと思っていた現実も
世界の中心に居ようとも
片隅でひっそりとしていても
悪戯な出来事で
ほどけて
ゆらいで
かわって
まぼろしのようで
すりぬけて



揺り篭を揺らす手はいつまでも