車通勤

朝露のような霧雨
あまりの湿度の高さにうんざりする
空はうっすらと雲を残して晴れ渡ってるのに
雨に濡れた青い葉の匂いを大きく吸い込む
キーを回して車は目覚めよく唸りを上げる
助手席からみるあなたは真剣な目で
エアコンが効き始める
路面は太陽を反射して輝いてる
いつもの交差点を曲がる
なれた手付きでハンドルを切っている
ふと目をやったフロントガラス
透かした空に二人がふかふか浮かんでた
もう秋の真っ只中みたい