ゆらゆらゆらゆら

人は考える葦だなんて誰か言ってたけど
悩んで進む事のできない僕は何なんだろう
頭蓋の中の柔らかいその奥に閉じ篭る
悩んだり考えたり思ったりを行ったり来たりしている
生温い午後の細波だったり
風に吹かれる君の髪だったり
いつまでも波に漂っていたいと思う
いつまでも君の髪を見ていたいと想う
ふと考えては浮かれたり落ち込んだり
ゆらゆらゆらゆら



一緒に居るときは今までの事を思い出す
後姿や手を振る君に重なるいつかの君
投げかけられる言葉に
触れられる指先に
時間が止まり
思考は奪われる
どうして一言一句一挙一動にこんなに振り回されるのだろう
ゆらゆらゆらゆら



たぶん君は何気ない言葉を
たぶん君は何気ないタイミングで
たぶん君は何時も通りの君で
たぶん僕の中に君の言葉は刺さって抜けないだろう
たぶん僕の時計は君が秒針を動かしているのだろう
たぶん僕は昨日までの僕じゃなくて



君のものになった僕なんだろう