2004-10-30 影漏 other 物心付く前から ずっと一緒にいた 寂しいときも話しかけたりしていた 昼は太陽の光で 夜は月の光で ある晩 彼女を抱いているときに彼はこっちを見て笑った 僕の腕の中で眠る彼女の横で 「カノジョ ハ ボク ヲ アイシテルンダ」 僕が彼女を抱いているときは彼も彼女を抱いている 僕の手と彼の手が重なる 僕は怖くなり 自分から世界を見る事を奪った 僕の影は僕の世界を支配した