何も言わずに抱きしめてみる きっとそれは男の小さな権利

少し話すたびに
僕らが生きてる証のように
白い息がこぼれ落ちる



人の肌が恋しくなる季節
他人との距離が少しだけ近づく
貴女の手を握ってあっためたくなる



多分
僕らは普段
言葉が多すぎて
たまに伝えたい事がぼやけるんだ
この息を吐きかけた窓にできた曇りのように



たまには行動だけで示せば?と
そんな事を言わんばかりに冬は冷たくなる
僕らが口を開くことが少なくなるように
くっつかずにはいられないように
ちょっとした親切心か悪戯心か
また少し寒くなる



空が少し澄んでいて
僕らも少しわかった気がして
星も綺麗に瞬きをしてて
どこかの
誰が為に
ここにいる
皆の為に



天使の羽根が舞う奇跡
そっと抱きしめよう
これまでも
これからも
いつまでも