2005-01-28 香りの儀式 other 季節に少し疲れた草木のような灯りが漂う 湯気が立ち込め身体に吸い付く 小さなバスに貯められた湯に精油を落とす 光の点滅のような音と共に 淡い波紋を立てる その波は空気を伝い この小さな部屋を覆い尽くす 息を吸い込んで 鼻腔の奥から脳、心へとその波を伝える そうして体中に波を伝え その香が身体を支配する そうする事でその湯に浸かる資格を得るのだ 全ての水や灯りの子供もその香に冒される その香と全てと一つになり全てを溶かす 目が覚めると 少し純度の高くなった自分が