繋がるという薬

自分の感覚や考えすら信じられなくて
脳がとろける様に甘くて
体の端が痺れるとろんとした時間
今感じているという事は確かなのか
現実なのにそのように思えない
現実の境目にぽっかりと空いた溝に落ちているかのようだ
知らなければよかったなんて笑うこともある
肌を合わせた時を思い出すように目を瞑る
甘えて逃げたいそんな心で繋がるためだけに携帯を取る
携帯のディスプレイに反射した顔
麻薬を求め彷徨う死人のような
それをみて怯える
さらに歪む
携帯を取り上げられたら狂ってしまうのかもしれない
いや
もう狂っているのか