また会えるよ こんな夜だから

今日は久々に昔の仲間が集まった
何年振りだろう



この先もうないかもしれない
それぞれ人生を持っている



喋って笑って
それぞれの歩いてきた道を重ね合わせた



そこから見える一帯の電飾
それを見に来た人達
渋滞している車のテールランプも手伝って
まるで世界中の灯りが集まっているみたい



一人が交差点を指差し
十字架みたいと


そのとき
手のひらに落ちてくる白い結晶
皆が見上げる
空に浮いている星がそのまま沈むみたいに
音もたてずに
ひとひらの白
全部の電飾を足しても
敵わない位に輝いていて



それは現実で
それは予感で



触れると溶けて消えてしまう
儚い奇跡