いつまでも回り続けたい どこでもいい 居てくれれば
太陽のように熱いあなた
月のように冷たいわたし
あなたは朝になると仕事に出かけ
わたしは夜になると仕事に出る
それぞれを映す様に身体は変わる
毎日浴びる月の音
この仕事を始めてから
それに祝福されたみたいに
肌は白くなった
体温も少し低くなった
まるで太陽と月みたいだとあなたは言った
生活のリズムの違いで
ほとんど顔を会わせる事が無いからだと
その夜は流れ星を見た
年に幾度かはあるのよ
太陽と月が会える時が
あなたのその燃えるような熱で
心地よく眠れる日が
わたしの身体を人間らしくあなたの熱で暖めてくれる
わたしの熱であなたを少し冷やす
世界から光が消えて
音が消えて
優しい闇
静かな黒
重なり混ざる太陽と月
至福の蝕み