2006-03-16 桜 脳を暈す other 風景を滲ませながら広げる春の匂い 桜の花のひとつひとつが視界を塞ぐ ぼんやりと流れる時間 きみという素地 肌触りよく人を包む わたしへと染め変えて上げる きみを抱きしめる 色を確かめるように 少しずつ 確実に 吸い付くように変わっていくきみの その変化する過程に心酔する 柔らかな桜の咲く季節 麗らかな日差しの午後 変わってしまったきみ 変わらなかったわたし 気付かなかったきみ 笑いながら手を振る 桜に魅せられて