桜色の風

真新しい雪みたく咲き積もって
暖かな風が強く吹いたら散って仕舞いそうで
毎年訪れる区切りの季節
終わりの季節
始まりの季節
それが終わりの始まりだとしても



夢と現実の境目みたい
その淡い色に眼を奪われる
その淡い香りに心を奪われる
その淡い時間に世界は優しくなる