朝の光に照らされ
僅かに恵みの露を落とす


夕凪に吹かれて
深く呼吸をする


狐の雨
とても儚く


夜の闇に佇み
絶望を限りなく


精霊の囁きの様に
惑わせては霧の中へ消える


流水と舞いあの日の歌を口ずさみ
雷鳴の音と共に崩れ落ちる


何処からともなく
何処かへ浮かんで
色や形を心のままに流れて
思いのままに
思わぬままに