みらいのきみへ

わかってたよ
はじめからそうだったんだ
どこかで気付いていたし
みてみぬ振りをしてきたんだ
あまりに悲しいから
許せないから
なんにもできなくなるから
それがなによりも怖いから



がらくたみたいに棄てられて
しにもの狂いではいだして
塞がれた目でここまであるいてきた
病的にかんりされながら
だれよりもいきにくい体



わかってたよ
はじめからそうだったんだ
多くを望んではいなかった
少しだけみんながみてる世界をみたかった
わらいあって
てをつないで



不相応に多くをのぞんだのかな
あたたかみに甘えて
その見返り
壊れたこころが鐘をならす



幕を閉じるように色がきえていく
それでも足掻いて
自分だけじゃないって
奮い立たせることに疲れて
涙から逃げ出す場所もなくて
冷えていく体
嘆き酔っているんじゃなくて
不思議なくらい落ち着いてて
悔いがないから諦める事ができる
さようなら
ありがとう