明る過ぎる吟月に叢雲

咳が止まらない
道に迷っちゃった
こんなにも明るいのに
深く眠りこける体
夢の中でも夢をみてた


目が眩む朝焼け
何も無かったみたい
なんでも手に入れて来た
愛と欲に塗れながら
揃ったら虚しくなったよ


鉄を噛み締めながら
渇いた喉に命の水を
黒い天使が優しく微笑む
注ぐ手には契約の刃
あとどれくらい?


満たされないから明日が来る
解っていながら夜を怖がる
傷口を埋めながら貪り安らぐ



淋しいからではなくて
自分を忘れたくないから指を絡める
手に込めた力で誰かを傷つけたとしても
それすらも証



抱いて抱かれて安らかに眠って
よくわからないものに愛なんて名前つけて
相手を思いやればいいの
優しくすればいいの
話を聞けばいいの
一緒に過ごせばいいの
初めて知った頃には届かない



みんなどこかで思ってる
頭の奥で
心の隅で
矛盾した思いと想いに振り回されて
千り散りになった破片を必死に探して集めてる
気づいていながら今日に抱かれて明日を夢見る