道化の窓

celame2005-12-30

目の前に二つに別れる道
もうどれ位経っただろう
暖かな風が過ぎ
眠る季節
蒔かれた種が開き
また種へと帰る時
そこにいる自分



二つ目の窓に映った自分に怯える
最初の窓にはカーテンを
夜の窓は灯りを消して
どこかの窓には杭を打つ



近づきたいのに
その瞳に映る自分が怖い
怯える自分を見るのが怖い
また戻ってしまいそうで
鮮やかに愚かな道化
完全な道化になりたかった自分



何かしたくて
遅いような気もして
奮い立たせて
自信なんてなくて



この手が指し示す道へ立ち竦む
おどけたままで