砂漠の夜

ねえ私の大切な人
あなたの事を考えては一つ指を折って
あなたと出会ってから過ぎた日を数える
夏の雨の音が聴こえてくる
どこか心地よくて守られているようでもあって
私はあなたを想いながら目を閉じて朝を待つ
あなたの居る朝を待つ
私の中の砂漠でいつまでも
あなたの手の温もりが私をすくい上げてくれるのを待つ
潤い恵む雨はいくら降っても砂漠に染込んで溜まる事はない
ねえ私の愛しい人
夜の星にあなたが浮かび上がる
私は指で心の砂漠にあなたを描く
あなたが私の隣で眠る夜を待つ